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スーザンボイルさんのアスペルガー症候群告白について

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先日スーザンボイルさんのアスペルガー症候群の告白をしたというニュースがありました。

どうでしょう、もしかしたら、わかる人にはわかる、というか「あー、そうだったんだ。そんな気がしないでもなかった」と感じた方もいたのではないかと思いました。

スーザンボイルさんの成功物語に感動・涙した一人として、こうした有名(になった)な方がこのような告白することには大変敬意を表し、ありがたいことだと思っています。

今でこそ時々アスペルガー症候群という言葉を聞くことはあっても、きちんとした理解をされている人はまだまだ少ないのではないかと思います。(僕もその一人です)

時々、「昔に比べてアスペルガー症候群などの発達障害の人が増えた」と見聞きしますが、実際は増えたわけではなく、昔からそのような症状で悩み苦しんできた人はいて、ただそれがきちんと診断された障害なんだと本人や周りの人がわかっていなかったというだけのことです。



アスペルガー症候群は広い意味での「自閉症」に含まれる、生まれつきの脳の障害の一つのタイプです。
基本的に言葉の発達の遅れはないため、他人との意思の疎通は出来ますが、ちょっと立ち入ったコミュニケーションが苦手です。

慣習的な暗黙のルールが分からなかったり、会話で冗談や比喩・皮肉が分からないなど、どうしても親しい友人関係を築けず、対人関係・社会性に支障をきたしてしまうんですね。
自ずと「変わったやつ」「KYで気が利けないやつ」みたいなレッテルを張られやすくなります。

障害が外からわかりにくいため、周囲の人達から理解されにくく本人も家族もとてもつらい思いをします。知的障害がないため、障害者手当が受けられず、大人になってからは周りとうまくコミュニケーションが取れないため仕事にもつけないという人が沢山いるんです。



一方で、興味の対象が独特で変わっている(特殊な物の収集癖があるなど)ことが多く、ある特定の分野では驚異的な知識や能力を発揮したりすることもあります。(織田信長、ベートーベン、アインシュタインなど)


アスペルガー症候群は「知的障害を伴わない自閉症」とも言えます。人と関わる事が苦手なのが特徴の一つですが、いわゆる「ひきこもり」や「対人恐怖症」「内気な性格」「情緒障害」などとは根本的に違うものです。


こうした発達障害は脳機能の障害なので治療で治るということはありません。基本的に一生付き合ってゆきます。

今回のスーザンボイルさんの告白を一つのきっかけに、世間一般に発達障害への興味・理解が深まることと、それに苦しんでいる人に希望を与えるであろうことを期待しています。



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